福島町はするめの生産量全国一!! そんな福島町の誇るするめについてちょっとお勉強・・・。
日本人は四方を海に囲まれた島国の民です。なので魚介類との結びつきは昔から大変深いものがありました。「するめ」ももちろん例外ではありません。 「するめ」の起源は自然発生的なものであったと考えられています。 たまたま海辺に打ち上げられ、日光と風で自然に干物状態になっていたイカを、これまたたまたま通りかかった人が食べてみたのでしょう。
文献の中に初めて「するめ」の名前が登場するのは平安時代にさかのぼります。延喜22年(922年)に当時の宮中行事を記録したと言われる「延喜式」が編集され、その中に朝廷への献上品や神様へのお供物としてイカ加工品「するめ」の名前が出てくるそうです。 当時のするめは大変高級な品だったそうで、一部上流階級の間の保存食品として珍重されていたそうです。更に13世紀頃には昆布、ナマコ、干し鮑などとともにするめは中国への貿易品として輸出されたという文献が残っているそうです。 福島町やお隣の松前町では、江戸時代から前浜でとれるスルメイカを天然乾燥して、するめの生産が行われました。スルメは「寿留女」という字も使われ「日持ちがしてかめばかむほどに味がでてくる」お嫁さんになって欲しいという事から結納の品に用いられました。またお正月等のお祝い事にも欠かせないものとなりました。 ニシン漁が徐々に衰退していった明治時代末期頃からは本格的にスルメイカ漁が行われるようになりました。水や保存方法の問題などから、イカは第二次世界大戦以前までその漁獲量の80%以上がスルメに加工されてきました。 最近では「自然食」ブームもあり「するめ」の存在が再確認されつつあります。
するめは栄養学的にもすぐれた成分が豊富に含まれています。また、するめを噛むことにより脳が刺激されるので、頭脳の働きを促進して老化を防止する等の効果もあります。 1:タウリン・アセチルコリン 以前は「イカを食べるとコレステロールが高くなる」と言われてきましたが、イカやタコにはコレステロールの低下作用やコレステロール系胆石を予防する働きを持つタウリンが多く含まれています。 するめにも勿論タウリンがたくさん含まれています。 また、アセチルコリンには神経を休める働きがあります。 2:EPA・DHA イカには現在健康食品として注目されているEPA(エイコサペンタエン酸)や、「頭がよくなる」と話題のDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれており、血液の調整作用や肝臓の強化作用など医薬品の原料として活用されている成分を多く含んでいます。またDHAは視力回復などのいわゆる生活習慣病の予防にも効果があります。 3:ナイアシン するめに含まれている「ナイアシン」は、脳の栄養素として欠かせない必須ビタミンです。 このナイアシンが不足すると、口内炎や口角炎が起こりやすくなり、さらに酷くなると不眠や頭痛、イライラ、痴呆、運動マヒなどの神経症状を引き起こすと言われています。
するめと言えば、「噛めば噛むほど味が出る」という例えが一般的ですが、 この「噛む」という行為は身体にとって大変良い事なのです。 ●良く噛む事は身体に良いこれだけの証拠!●
他にも肩コリ防止、ストレス発散などの効果もあると言われています。 するめを噛む事によってどんどん健康になれますよ!