◆クジラケンとの決戦
昔むかし、戦国時代も終わりを迎えようという頃、常盤井家のご先祖様で武衡(たけひら)という者が家来を連れて蝦夷にやってきて、福島に住むようになりました。
ちょうどこのころ、『クジラケン』という名のアイヌの親分が、仲間を引き連れたびたび村を襲っており、村びとを困らせていました。
これに怒った武衡(たけひら)はクジラケンとたたかう事を決めました。武衡(たけひら)は家来とクジラケンの家を攻撃しました。クジラケンも石のかたなで戦いましたが、遂に敗れ死んでしまいました。
死んだクジラケンは、家のある森のなかに葬られ、その場所はその後『クジラ森』と呼ばれるようになりました。
また、福島大神宮には、クジラケンが使ったと思われる、重さ約40キロもある石のかたなが残されているそうです。 |